タネから発芽させた我が家のハッサクは3年目です。猛暑に負けず順調に成長中です。
ハッサクは冬の味覚なので、夏場に書く記事としてははちょっと違うかな?っと思いつつも、暑さに負けず元気に成長を続ける我が家の実生ハッサクのことを知ってもらいたくて記事を書きました。(大きくなれ!)
実生とはタネを発芽させて育てることですが、そんな実生ハッサクとホームセンターなどで購入したハッサク苗がそれぞれ成長していくと、どんな違いがあるかご存じですか?


え?違いなんて無いんじゃない?。

いや、違いはあるよ
ハッサクは大きく成長するにつれて、明らかに違ってきます。
実は、タネから発芽させたハッサクの枝には、多数の鋭くて大きなトゲが出てきます。
「え!?そんなこと?」って思いませんでしたか?いやいや詳しく説明するので最後まで見てください。
そこで今回は、3年経過した実生のハッサクの多数の鋭くて大きなトゲについて、写真を交えながら紹介したいと思います。また、ハッサクをタネから発芽させる手順についても紹介します。
ハッサクの鋭いトゲ

ハッサクは3年目になると腰あたりまでの大きさになってきます。ハッサクは日当たりと風通しの良い場所を好み、光沢のある深緑の葉が特徴的です。果樹として庭植えられることが多く、大きくものになると5mほどの高さになります。
そんなハッサクの枝に鋭くて大きなトゲが何本も生えているのがわかりますか?トゲの長さはなんと3~5cmくらいあります。先端も鋭く尖っていて、刺さると流血しまいます。(マジで痛い!)
これまで市販の苗を何本も購入したことがありますが、このような凶悪なドゲが生えることはありません。このトゲに何度も刺さりケガしたことがあります。
このように実生のハッサクには、大きなトゲが生えることがあるんです。その理由は、ハッサクの原種に近い特性(先祖返り)が出た可能性があるようです。

え?原種に近い特性?
つまり、ハッサクを含む柑橘類は、いくつもの交雑を経て現在の品種が生まれています。そのため、実生から育てると親木とは異なり、ハッサク本来の原種に近い特性が出てくるようです。
このように実生ハッサクの栽培を続けると、生育とともに枝葉は大きく広がり、それとともにトゲの数も増えてくるため、ケガにはくれぐれも注意してください。
ハッサクのタネの発芽手順
- まずハッサクを味わいながら、大きくて形のいいタネを集めます。
- タネに付着している果肉を水で丁寧に洗い流します。
- タネの外皮を優しくむきます。(水の吸収が良くなり発芽がスムーズになります)
- むき終わったら希釈したメネデールに丸1日間、浸けておくとさらに発芽率が上がります。
- 濡らしたキッチンペーパーにタネを包み、ジップ付きの袋や密閉容器に入れます。
タネを発芽させる際、『大きくて形のいいタネ』を選ぶことが最も重要です。小さくて形の悪いタネを発芽させてもその後、生育不良になったり、枯れたりすることがあります。大きくて形の良いタネを選ぶことで元気に生育してくれる可能性が高いです。
希釈したメネデールを浸すことで、発芽を早める効果もあるため、おススメです。
この手順であれば2~3週間ほどで元気な双葉が出てくると思います。発芽後は鉢植えにするか、庭に地植えして育てます。我が家では発芽後、庭に地植えしています。実ができるのを楽しみにしています。
ところでハッサクの実生はどのくらいで実ができるのか?
『桃・栗3年、柿8年』と言います。実はその続きに『ゆずの大馬鹿18年』とか『みかんのマヌケは20年』という柑橘類バージョンが色々あるようです。
実際、ネットで調べてみても実生の柑橘類が実をつけるには、相当年数がかかるようです。気長に栽培を続けていくしかなさそうです。

まとめ
- 実生ハッサクの枝には、鋭くて大きなトゲが生える。
- 枝葉の成長と共にトゲの数が増える。
- ハッサクを実生する場合、大きくて形の良いタネを選べば発芽後も大きく成長してくれる可能が高い。

最後まで読んでくれてありがとう!
今回は、『実生で栽培した3年後のハッサク、「実生」と「市販苗」で成長後の違いは?』について、実生ハッサクの枝に生えた多数の鋭くて大きなトゲについて紹介しました。
実生ハッサクには、紹介したようなトゲが生える場合があるため、地植えしようと思っている方はご注意ください。また、ハッサクのタネは、はじめての方でも発芽の成功率が高いので、興味がある方はぜひ試してみてください。