観葉植物に強い風を当ててはいけないワケ

観葉植物
観葉植物に強い風をあててはいけないワケ
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室内で育てている観葉植物に強い風を当てていませんか?

植物に風を当てると元気に成長してくれますが、サーキュレーターや扇風機の風だと、どのくらいの風がいいにかご存じですか?

実は風によっては逆効果になるんです。

photo by photoAC

確かに植物に風を当てることで、植物の成長を手助けしてくれます。

  • 温度上昇を抑制
  • 葉についた埃の除去
  • 光合成の促進 など

だからと言って、風をガンガン当てるのもちょっと違う気がしますよね。

  • どのくらいの風がいいの?
  • 風は連続で当てるの?それとも間隔をあけた方がいいの?

そこで今回は、『観葉植物の成長を促す風』をできる限りわかりやすく説明したいと思います。

最後まで読んで頂き、観葉植物の環境を見直すきっかけにしてもらえると嬉しいです。

この記事からわかること

観葉植物の成長を促す風

はっぴー
はっぴー

成長を促す風ってどんな風なの?

むさし
むさし

植物にとって、どんな風がいいのか、わかりやすく説明します

植物にとっての風の役割

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植物にとって『風』は光合成を促す効果があることは知られていますが、その他にも様々な効果があるんです。

  • 光合成の促進
  • 温度上昇を抑制
  • 病害虫の予防 など

光合成の促進

植物に風を当てると、無風で育てている時に比べて、葉の面積が広くなったり、全体的に大きく、重たくなったりと、光合成を促進して、結果的に植物が成長することが知られています。

温度上昇を抑制

植物にとって、高温は成長が緩慢になります。場合によっては枯れる原因になります。

最近の夏は、夏日(30℃以上)、猛暑日(35℃以上)が連日続くことがあります。観葉植物は窓際に置いていることが多いため、直射日光でさらに高温になります。多くの観葉植物にとって30℃以上の室温は厳しい環境となるため、サーキュレーターなどの空調機器で空気を循環させ室温の上昇を抑えることはとても大切です。

病害虫の予防

風通しが悪いと湿気がこもり、カビや病害虫が発生しやすくなります。適度な風を当てることで湿気を防ぎ、病害虫のリスクが軽減します。

成長を促す『風』とは

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植物にとって風の効果はさまざまありますが、最も気になるのは光合成を促進する風とはどのような風なのか?という疑問が思い浮かんでいるのではないでしょうか?

この答えは、ポトスに風を当てた時の成長を調べた2つの研究論文にありました。

ポトスの風実験①

1日7時間(09:00~16:00)風速を無風、0.5m/s、1.0m/s、1.5m/sの4種類の風を与え、9週間後に重量を測定して比較

結果は・・・

  1. 日数の経過とともに、強い風速ほど重量増加率が減少
  2. 風速0.5m/sのとき、重量増加率が最も高い
ポトスの風実験②

1日7時間、風速は0.5m/sの風を『連続して当て続けた場合』と『30分置きに当てた場合』で 9週間後に重量を測定して比較

結果は・・・

30分置きに当てた場合が重量が増し、大きく成長した

検証結果

この2つの実験結果から、ポトスの場合は0.5m/s程度の風を断続的(30分間隔)に植物に当てた時の方が、最も成長したということになります。

研究論文では他の植物の成長結果が出ていましたが、同じような結果となっており、強い風を連続して当てるより、弱い風を間隔をあけて当てた方が、成長が促進されるようです。

植物に適した風速と時間間隔で風をあてれば、成長は促進される

解決策

ポトスの風実験の検証結果では0.5m/sの風とありました。これは1秒に50cmの風になり、サーキュレーターや扇風機の『弱』にして少し離して置いた時の風です。人がなんとなく風を感じる程度です。

そのため、観葉植物の光合成を促進させようと思うなら、当て方には工夫が必要になります。

Point
  • 観葉植物に直接当てるのではなく、天井に向けて、室内の空気が循環させる
  • 観葉植物との距離をあけ、風速を調整する
はっぴー
はっぴー

直接当てるより、空気を循環させることに意識した方がいいんだね

はっぱー
はっぱー

植物にとって強い刺激は成長を抑制するんだ

まとめ

観葉植物に強い風を当ててはいけないワケ

強い風を連続して当てると成長が抑制される

⇒0.5m/s程度の風を断続的に当てた方が成長する

最後まで記事を読んでくれてありがとう。

今回は、『観葉植物に強い風を当ててはいけないワケ』として、植物にとっての風の効果や植物の成長を促す風を詳しく説明しました。

たかが風と侮ることなかれ!植物ってホント不思議ですよね。

参考文献

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