色とりどりに咲くアジサイは、梅雨時期の鬱屈した心を和ませてくれますよね。6月ごろから、アジサイ名所では多くのアジサイが咲き始めます。

アジサイは丈夫で育てやすく、鉢植えでも庭植えでも育てることができることから、日本では多くのご家庭で栽培されています。

アジサイは日本人には馴染み深い花だよね

そうだね。お寺、神社、河川敷など、広い敷地で群生している場合が多いので、とても目にする機会が多い植物だよね。
そんな馴染み深いアジサイですが、昨年まできれいな花を咲かせていたのに、今年は全く花が咲かず、葉ばかり増えてしまったなんて悩みはありませんか?
実はアジサイが咲かない理由にはさまざまあります。
そこで今回の記事では、咲かない理由の中で特に多い3つの理由について、解決法を交えて説明したいと思います。
この記事からわかること
アジサイの花が咲かない3つの理由
剪定のタイミングが間違っている
アジサイは、前年に伸びた枝に花芽をつけるため、剪定の時期はとても重要です。剪定を遅い時期(秋から冬)に行うと、花芽を切り落としてしまい、翌年の花が咲かなくなります。
剪定時期は、夏頃までに実施します。
また、花がおわったら花がらを切ります。これは次の花芽をつける茎を成長させることが目的です。花がらを切ることで新しい茎が成長してきますが、切るのが遅れてしまうと茎が伸びず、花芽がつきません。花が終わったら花がらを切るようにします。
花がらを切る時は節のうえを切るようにします

日当たりが悪い
アジサイは日が当たらない場所で生育しているイメージですが、ガクアジサイは日当たりの良い場所、ヤマアジサイは半日陰に自生しています。それぞれ日陰に耐性はありますが、光がまったく当たらないと生育が悪くなり、花をつけにくくなります。適度な日照(午前中の光など)がある場所で育てると、花付きが良くなります。
アジサイに日照が当たるように工夫させてみましょう。
冬の乾燥した寒風にあたった
花芽は茎の頂部にできるため、花芽が冬の時期に乾いた寒風に当たると枯れる場合があります。鉢植えの場合は寒風が直接吹き付けない場所に移動させます。また庭植えの場合は、ビニールなどで風よけを作って冬の乾燥した風を防ぎます。
Q&A
- Q丈が大きくなったアジサイを切り詰めたら翌年葉ばかり茂って花が咲きませんでした。
- A
とてもよくあるケースです。アジサイは秋から冬にかけて茎(枝先)に花芽をつけます。そのため秋に剪定するとすでにでき始めた花芽を切り落とすことになります。剪定時期には注意してください。
- Q葉の剪定も必要ですか?
- A
全く剪定せず放置すると丈がどんどん高くなり、株の根元付近の下葉は枯れ、枝先ばかり葉がついた状態になります。そうなってから丈を低くしようと刈り込んでしまうと葉がない枝だけになるため、しばらくの間は生育が悪くなってしまいます。そのため美しい株姿を保つためには必要最低限の剪定は必要です。

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まとめ
- 剪定のタイミングが間違っている
- 日当たりが悪い
- 冬の乾燥した寒風にあたった

最後まで記事を読んでくれてありがとう!
今回は『アジサイの花が咲かない3つの理由』について説明しました。アジサイの栽培は丈夫で育てやすい植物なので、3つの理由に注意して栽培できれば、毎年、きれいな花を咲いてくれると思います。
また、アジサイの美しい株姿を保つためには、定期的な剪定が必要です。その際はタイミングには気をつけてください。花芽ができ始める秋ごろに剪定してしまうと翌年は花が咲かなくなります。
それでは、みなさんのアジサイ栽培のお役に立てれば幸いです。