パネル型 VS 電球型~省エネな育成ライトはどっち?

観葉植物
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観葉植物を室内で栽培していると、日照不足で元気がなくなってきませんか?

室内の照度は思ったより低く、植物は最低照度を確保できないと元気がなくなってきます。

photo by Musashi

『室内の蛍光灯じゃダメなの?』っという声をよく聞きますが、結論としては蛍光灯の光では植物の光合成を補うには不十分なんです。

蛍光灯はどうしても人が見やすいように作られたものなので、植物の光合成には不向きな部分が多くあります。

その解決方法のひとつとして挙げられるのが『育成ライト』です。

育成ライトは、植物が光合成するために作られたライトなので、室内であっても日照を浴びる環境を再現できるんです。むしろ、しっかりと育成ライトを照射できていれば、日照は不要です。

でも、育成ライトを購入する際、電気代がかかる商品はちょっと遠慮したいですよね。

そこで今回は、『育成ライトは、とても興味はあるけど、購入まで踏み切れない!』っと思っている読者に、省エネの観点でフラット型と電球型のどちらがおススメなのかを紹介したいと思います。

この記事からわかること

省エネな育成ライト 『パネル型』or『電球型』

むさし
むさし

単純な消費電力の比較ではなく、省エネな育成ライトを比較検討します

パネル型 VS 電球型

比較検討するライトは、Amazon植物育成ライトの売れ筋ランキングで常にTOP10に入る商品で比較します。ちなみに比較しやすいように同じ会社の商品にしてみました。

  • パネル型:BRIM(ブリム) PANEL A LEDパネルライト
  • 電球型:BRIM(ブリム) COSMO 22W LEDライト

比較検討する商品の単純な消費電力では、パネル型が45kW、電球型が22kWなので電球型の方が約20kW分、省エネになります。

でも、そんな比較検討では意味がありません!なので、今回は有効照射面積あたりの消費電力を比較検討したいと思います。

つまり、1㎠を照射するのにどのくらい電気を消費するのかで2つの商品を比較検討します。

比較方法

今回の比較では、多肉植物(アガベ)に有効な500PPFDを照射している面積(1c㎡)当たりの電力を計算して比較してみます。

PPFDとは

PPFDとは植物が光合成に利用できる光の量を測定するための指標です。人の目は感じる光の明るさルクス(lux)とは異なり、光合成光量子束密度(μmol/m2s)で表記される。

  • 観葉植物に必要なPPFD 10~500
  • 多肉植物に必要なPPFD 500以上

フラット型の育成ライト

フラットパネルの消費電力とPPFD500の有効照射面積を調べてみます。

  • 消費電力は45W
  • 有効照射面積は約400㎠(PPFD平面図の20cm×20cmの範囲)
引用:Amazon
1立方センチメートルあたりの消費電力を算定

消費電力45W ÷ 有効照射面積400㎠ = 0.1125(W/㎠)

電球型の育成ライト

電球型の消費電力とPPFD500の有効照射面積を調べてみます。

  • 消費電力は22W
  • 有効照射面積は約79㎠(PPFD平面図の半径5cmの範囲と推測)
引用:Amazon
1立方センチメートルあたりの消費電力を算定

消費電力22W ÷ 有効照射面積79㎠ = 0.2785(W/㎠)

比較検討

ここで算定された結果を比較検討したいと思います。

消費電力有効照射面積1㎠あたりの消費電力
パネル型45W400㎠0.1125 W/㎠
電球型24W79㎠0.2785 W/㎠
ムサシ
ムサシ

今回の比較検討の結果では、パネル式が省エネになるね

【消費電力の比較】

パネル型の消費電力45W > 電球型の消費電力22W

パネル型と電球型の消費電力を単純な比較では、電球型が省エネと言えます。

【有効照射面積の比較】

パネル型の有効照射面積400㎠ > 電球型の有効照射面積79㎠

多肉植物が必要なPPFD500の有効照射面積の比較では、圧倒的にパネル型の方が広い面積を照射していることになります。

はっぱー
はっぱー

電球型で同じように照射するには、5個準備しないといけないね

【1㎠あたりの消費電力の比較】

パネル型1㎠あたりの消費電力0.1125W/㎠ < 電球型1㎠あたりの消費電力0.2785W/㎠

算定結果として、1㎠を照射するのに電球型の消費電力が高い結果になりました。

はっぱー
はっぱー

結果的に電球型はパネル型の2倍以上の消費電力がかかってるね

結論

パネル型 VS 電球型~省エネな育成ライトはどっち?

パネル型の方が、有効照射面積における消費電力では省エネな育成ライトになる

電球型は、消費電力が低く、省エネのように思えますが、有効照射面積が狭く、1株のみに高PPFDを照射する育成方法となります。そのため何株も同時に育成する方法には不向きライトです。

一方、パネル式は、消費電力は高いが、有効照射面積が広く、何株も同時に育成する方法に向き、有効照射面積あたりの消費電力では、電球型より優れたライトになります。

まとめ

最後まで記事を読んでくれてありがとう!

今回は『パネル型 VS 電球型~省エネな育成ライトはどっち?』ということで、単純な消費電力の比較ではなく、有効照射面積あたりの消費電力を算定して、比較検討してみました。

そのため『たくさんの多肉植物を早く成長させたい方』は、ぜひパネル式の購入を検討してみてください。

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