
今回は水耕栽培のHowto本を紹介します。
紹介するのは『野菜のかんたん水耕栽培 吉川泰正著』です。
タイトルに「かんたん」と書いてあるとおり、誰でも簡単に水耕栽培を始めることができるのか?実際、本に書かれているとおりのやり方を実践して、その感想などを皆さんにお伝えしたいと思っています。
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本で紹介されている水耕栽培の方法は、ペットボトルに配合した土を入れ、さらに継続的に土に液肥を染み込ませる方法です。なるほどと思う工夫があり、複雑な装置や部品を購入する必要はありません。
この記事からわかること

実際に野菜を育ててみました
書籍の紹介
本書は、飲み終えたペットボトルを使った水耕栽培の始め方が書かれています。内容はとても分かりやすく、写真もふんだんに盛り込まれていて、誰でも直感的に理解しやすい内容になっています。
野菜別の栽培方法や育てるポイントも書かれているため、本書を読み進めることで、育てたい野菜の水耕栽培を始めることができます。
ただし、水耕栽培に必要となる空ペットボトルを切断したり、穴あけをしたり、加工する必要があるため、本書向きの方と不向きの方に分かれるところだと思います。
本書の向き・不向きの方
工作が得意で、ベランダ等のちょっとしたスペースで水耕栽培を始めたい方
工作が不得意で、本格的な水耕栽培を始めたい方
ちなみに、この紹介される水耕栽培の方法は、省スペース・低コストで野菜を育てる方法です。ペットボトルなどの工作は必要ですが、その他に特殊な機器や複雑な加工技術は必要ありません。窓辺やベランダで気軽に始められるのが特徴です。
書籍どおり水耕栽培を始めてみた
準備するもの
書籍どおり始めるには、色々と準備するものがあります。
- 空ペットボトル(500ml)
- 野菜の苗
- アルミホイル
- 軽石
- バーミュキュライト
- ネット
- 不織布(家にあった端切れを使用)
- ハイポニカ液体肥料

すべてホームセンターなどで簡単に手に入るよ
液肥に使用する『ハイポニカ液体肥料』以外は、商品指定がないため、自分で探して、似たようなものを探して準備することになりますが、ホームセンターや100円ショップで簡単に探すことができるので、資材探しに時間を費やす必要はありません。
【軽石】小粒の方が混ぜやすくて使いやすい
【バーミキュライト】
【ネット】 ダイソーの水切りネットを使用 ~DAISO公式通販ネットストアより
【ハイポニカ液体肥料】書籍ではこの商品を指定しています
実際にやってみた感想
作業手順はざっくり、こんな感じでしょうか。加工は小学生の工作程度です。時間はかかりますが、難しいことはありません。
- ネット加工(ネット+不織布)
- ペットボトル加工(切断、穴あけ加工)
- 土配合(バーミキュライトと軽石の配合)
- 液肥を入れる
- 野菜苗の植付け
ここでは詳しい手順は省略します。(詳しく書くと著作権的に問題がでちゃう・・・)
詳細は知りたい方は、実際に書籍をご覧ください。ネット加工やペットボトル加工は、掲載された写真からでもわかりやすく、はじめて挑戦する方でも問題ありません。

完成したペットボトルに「ホウレンソウ」、「ブロッコリー」の苗を植えてベランダで栽培中です。
大変だったこと&失敗したこと
大変だったこと
ペットボトルの穴あけ作業が大変でした。
難しくはなかったのですが、切断した後に、上部分には穴を何カ所もあけるため、時間がかかります。特に本書では電気ドリルで穴をあけるように書いてあり、そのとおり頑張っていたのですが、なかなか思うように穴があけられず、苦戦しました。
そこでもっと簡単に穴をあけられる方法を模索し、最終的には電気ハンダこてを使って穴あけする方法で落ち着きました。
【ダイソー ハンダこて 550円】~DAISO公式通販ネットストアより
電気ハンダを使用すると簡単に穴があきます。今回使用したハンダこては、ダイソー商品の30Wだったため、熱量がちょっと弱いかな?っと心配していましたが、全く問題ありませんでした。しっかりと温めれば、ペットボトル程度の厚みならすぐに穴が開きます。
作業中はプラスチックの溶けた臭いがするため、換気をしながら実施するのがいいと思います。
失敗したこと
はじめて作ったペットボトルで栽培した時は、苗が根腐れを起こしてしまいました。
原因を考えていくと、この穴は、そもそも根が空気を取り込むための呼吸穴です。穴の数が少なかったり、穴が小さくて空気の取り込みがうまくいかなかったのだと思います。
そのため、穴は多いかなって思うくらいがちょうどいいかもしれません。
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まとめ
- ペットボトルの工作が必要になるため、工作が得意な人であれば、かんたんに水耕栽培を始めることができる。
- 簡単な水耕栽培方法なので、本格的な水耕栽培(液肥を循環させる方式)を目指している方向きではない。

最後まで記事を読んでくれありがとう
今回は『野菜のかんたん水耕栽培 吉川泰正著書』を紹介しました。実際に書かれている方法を実践してみて、「なるほど!」と思う創意工夫があり、これから水耕栽培を始めたいと思っている方は参考になる書籍だと思います。
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本書のとおり野菜を栽培し始めて、2週間程度ではありますが、順調に生育しており、収穫が楽しみです。
この水耕栽培の方法では、ベランダやキッチンの窓際など、ちょっとしたスペースで野菜を作りが可能です。「新鮮な野菜を食べたい!」、「野菜を作りたい!」と思っている方は本書を手に取って始めてはいかがでしょうか。