『水やりがスマホ操作できたら楽なのに・・・』
そう思ったことはありませんか?
夏場になるとベランダに置いているプランターは、毎日の水やりが欠かせませんよね。
1日でも水やりをしないと、グリーンカーテンの葉がしおれて元気がなくなってしまいます。
1週間の旅行や帰省だと、カラカラに乾いてしまい、せっかく育てた野菜や植物が枯れるかもしれません。
そんな夏場の水やりは、とても大切なのですが、水やりのために旅行や帰省を我慢するのもちょっと違う気がしますよね。

そこで今回は、スマホ操作で簡単に水やりをできる方法を紹介したいと思います。
この方法ではスマホの画面でON・OFFさせて水やりをさせることができるほか、色々な条件を組合わせた水やりのオートメーション化が可能になります。
- 時間帯でオートメーション
- 毎朝8時に1分間だけ水やり
- 毎日9時と17時に3分間の水やり
- 気温・湿度を条件にしてオートメーション
- 気温20℃以上で5分間の水やり
- 気温25℃以上・湿度50%未満の時に3分間の水やり
市販の散水タイマーでは、「1」の様に決められた時間帯しか水やりができません。しかし、今回紹介する方法であれば、気温や湿度などの環境状況に応じた水やりが可能になります。
特に多肉植物のように高湿度の時は、水やりをしない条件を組み入れることができます。
室内の観葉植物の水やりにも応用可能なので、きっと皆さんの役に立つはずです。
この記事からわかること

この方法はwifi環境が必要なので注意してね
準備
- 電磁弁(110V)
- パイプ継手コネクタ(G1/2×G1/2)
- ホース継手
- 電源ケーブル&コンセント
- スマートコンセント(Tapo)
- スマートハブ(Tapo)
- 温湿度計(Tapo)
この電磁弁は、常に弁体が「閉」状態なので水は流れません。電源をONにした時だけ、弁体が開放して水が流れるようになります。
このタイプの電磁弁にはAC110V用とDC12V用があり、本記事ではAC110V用を使用しています。
110Vと表示されていますが、家庭用コンセントの100V電源で問題ありません。
必ずAC(交流)110V用を購入する。
電磁弁の両端に付けることで蛇口穴やホース継手に取り付けることができるようになります。
パイプ継手コネクタを介して、電磁弁にホースをつなぐことができるようになります。必ず『G1/2』サイズを購入するようにしてください。
電源コードとプラグは、電磁弁を動作させるため、電源コンセントに接続するために使用します。
スマートプラグを使って電磁弁の電源を供給します。
スマートプラグをスマホの画面で遠隔操作でON/OFFするためには、スマートプラグとスマートハブがwifi環境の中で連接している必要があります。
温湿度計は気温・湿度を連続して自動計測してくれます。そのため水やりの条件に組み込むためには、この温湿度計が必要となります。
なお、スマートハブと連接させて使用します。
接続図

今回の作業は接続図のように取り付けていきます。
作業は大きく分けて2つあります。
- 【水道工事】蛇口を外して電磁弁を取り付ける作業
- 【電源工事】電磁弁の電源をスマートプラグに挿し、オートメーション化する
今回の記事では、スマートプラグ、スマートハブ及び温湿度計をwifiに接続する方法は説明を省略します。接続要領はTapo公式ホームページに詳しく手順が書いてありますのでそちらをご覧ください。
ちなみにスマホにTapoアプリをインストール後、アプリの指示に従って進めていくことで接続していきます。
Tapo公式HP Tapoスマートプラグの設定方法
作業の工程
- 水道作業①:蛇口を外す
- 水道作業②:電磁弁にコンセントプラグを取り付ける
- 水道作業③:電磁弁を取り付ける
- 電源作業①:スマートプラグにコンセントを差し込む
- 電源作業②:水やりのオートメーション化
水道作業①:蛇口を外す

まずは蛇口を取り外します。
水道メーター横にあるバルブを閉めて、断水状態にしてから作業に取り掛かります。
断水状態にしても蛇口を取り外すと水道管に溜まった水が垂れてきますのでタオルやウエスの準備は忘れないようしてください。
蛇口は固着して手で回せない場合があります。そんな時は専用のレンチを使用すると簡単に外せます。
水道作業②:電磁弁にコンセントプラグを取り付ける

写真の電線の先端にコンセントプラグを取り付けます。そうすることで100V電源を供給できるようになります。

コンセントプラグの中心にあるネジを外し、内部にあるネジに電線の先端を締め付け固定します。
水道作業③:電磁弁を取り付ける

電磁弁は水が流れる方向が決まっています。
この電磁弁は手前から奥に向かって水が流れるような構造になっています。
写真で見える手前の穴と蛇口が取り付いていた穴を『パイプ継手コネクタ(G1/2×G1/2)』を使って接続します。
この電磁弁の穴のサイズはG1/2です。一般的な蛇口のサイズもG1/2です。
蛇口の取り付けサイズにはG3/4もあるため注意してください。

ネジ山に防水シールを巻いてからモンキースパナを使って締め込んでいきます。

電磁弁のホース側には散水ホース継手を取り付ければ、さまざまな水やりホースが使用できるようになります。

僕はホースに『噴霧ノズル』や『ドリップ散水』をつないで水やりしてるよ

ホースにつなげることができれば、色々な水やりノズルが使えるようになるよね
『噴霧ノズル』広範囲の散水向きで、『ドリップ散水』は鉢植え向きだね


電源作業①:スマートプラグにコンセントを差し込む
電磁弁に取り付けたコンセントプラグをスマートコンセントに差し込みます。コンセントまで離れている場合は、電源コードなどを使ってうまく接続してください。
ここまでくれば、作業はほぼ完了です。
水道メーター横にあるバルブを開けて、断水状態から通水状態に戻してください。
もし、スマートプラグの接続設定が終わっていれば、実際にスマホのTapoアプリからスマートプラグの電源をON・OFFさせ、電磁弁が動作することを確認をしてください。
電源作業②:水やりのオートメーション化
決められた時間帯や気温・湿度を条件に水やりをオートメーション化するには、スマートコンセント(Tapo)、スマートハブ(Tapo)、温湿度計(Tapo)の3つの機器が設定されている必要があります。
接続要領はTapo公式ホームページのほか、Youtubeに解説動画がたくさんありますので、詳しくはそちらをご覧ください。
ここではTapoアプリにおけるオートメーション化の設定要領について説明します。
- 画面下のメニューバーの中から『スマート』を押す
- 画面上のメニューバーの中から『オートメーション』を押す
- 画面右上の『⊕』を押す
- 『オートメーション』を選択する
- 『有効時間』を設定
- 『いつ』を設定
- 『もし』を設定
- 『それから』を設定
- 設定したら画面右上の『作成』を押す
- 確認画面に切り替わり、問題がなければ『保存』を押して終了
4の『オートメーション』で設定した後に保存できれば、今後はその条件に従って自動的に水やりされます。
(毎日、9時の温度が28℃になっていれば5分間水やりする場合)
- 有効時間:常時
- いつ:09:00 毎日
- もし:温度28℃以上
- それから:スマートコンセントを5分間オンにする
(毎日、9時の温度が28℃、湿度が40%未満になっていれば5分間水やりする場合)
- 有効時間:常時
- いつ:09:00 毎日
- もし:温度28℃以上 湿度40%未満
- それから:スマートコンセントを5分間オンにする
まとめ
- 必要な機器は、
- 電磁弁(110V)
- パイプ継手コネクタ(G1/2×G1/2)
- ホース継手
- 電源ケーブル&コンセント
- スマートコンセント(Tapo)
- スマートハブ(Tapo)
- 温湿度計(Tapo)
- 作業の工程は、
- 水道作業①:蛇口を外す
- 水道作業②:電磁弁にコンセントプラグを取り付ける
- 水道作業③:電磁弁を取り付ける
- 電源作業①:スマートプラグにコンセントを差し込む
- 電源作業②:水やりのオートメーション化
最後まで記事を読んでくれてありがとう!
今回は、蛇口を電磁弁に付け替えて、スマートプラグで開閉を操作することで水道をスマホ操作できる方法を紹介しました。
実際にかかった費用としては15,000円程です。散水タイマーよりできることが沢山あるので、活躍の場面が多くなるはずです。もちろん、wifiが使えることも前提となっていますが、ほとんどのご家庭ではすでにwifiを導入していると思います。
あとは水やりをオートメーション化するため、作業を実施しましょう!
ぜひ試してみてください